中小企業では,近年,経営者の高齢化が進行する一方で,後継者の確保がますます困難になっています。
また,事業承継に失敗して紛争が生じたり,会社の業績が悪化するケースも多く存在しており,中小企業にとって,事業承継問題は非常に重要な問題であると指摘されています。
この事業承継の分野は,これまで税理士や会計士が主に取り組んでいた分野ですが,民法や会社法などの法務,相続税や組織再編税制などの税務,企業価値評価,M&Aなど,実に幅広い知識と綿密な計画,戦略が要求される分野です。
最近,弁護士の中にも,事業承継に取り組まれている先生方も出てきていますが,税理士や会計士に比べると,出遅れているのが現状でしょう。
私も,事業承継に取り組んだ経験はありませんが,今後,重要な分野になることは疑いないですので,一通りの知識を勉強すべく,(社)金融検定協会が実施する事業承継アドバイザーの試験を受けてみることにしました。
試験内容は事業承継に必要な基礎知識を幅広く扱うもので,概ね出題範囲は下記のようになっています。
1.事業承継の法務
2.事業承継の税務
3.企業価値評価
4.事業承継アドバイス
5.戦略的承継対策
先日,合格発表があり,無事に合格することができました!
今後,学んだ知識を生かすべく,事業承継案件にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。