一昨年も実施いたしましたが,今年も再び110番を実施することになりました。

霊感商法は従来被害が社会問題となり,それ以降沈静化するやに思えましたが,最近になっても手を変え品を変え,様々な形で続いており,被害がなくなることはありません。

最近,福岡で問題となった事例として記憶に新しいところでは,気功療法の企画会社と称する株式会社アースハートが,病気が治る力があるとされる「ハンド・パワー」や「マインド・パワー」を習得できると謳って,高額なセミナー受講料を集めていたとされる事件です。
今回の110番では,アースハートに関する被害相談だけでなく,広く霊感商法などの宗教名目消費者被害に関する被害相談を受け付けることにしました。

被害にあったかも?と思われている方は,是非ご相談くください(当日の電話相談は無料です)。

(↓以下,福岡県弁護士会HPより,転載。)

霊感・スピリチュアル商法被害110番

福岡県弁護士会では,下記のとおり「霊感・スピリチュアル商法被害110番」を実施いたします。
どうぞお気軽にご相談下さい。

日   時  平成25年5月18日(土) 10:00~16:00

電話番号  092-724-2644

霊感商法とは,典型的には,販売員が,戸別訪問して,「病気や不幸が続くのは先祖の因縁が家系に出ているからだ」等と消費者の不安を煽り,「この印鑑を買えば運勢が開ける」等と消費者に購入を強く勧め,消費者に印鑑等の物品を高額で購入させる,という悪質商法です。
相談件数は,社会問題化して以降,一旦沈静化していましたが,近年,増加傾向にあり,また,特定商取引法違反や法人税法違反で,宗教団体や関連団体が捜索を受けたり関係者が逮捕され,また,宗教団体が訪問販売の業務停止命令や損害賠償命令を受けるといった事案が発生しています。
霊感商法による被害が増加している背景には,メディアによりスピリチュアル・ブームが醸成され,スピリチュアル等の言葉や観念に一定の肯定的なイメージが植えつけられていることがあると言われています。
さらに,ブームに乗じる形でスピリチュアル等の言葉や観念を用いて宗教性を秘匿して勧誘する手法も流行しているようです。
そこで,霊感商法・スピリチュアル商法に関する被害について,その被害実態を確認するとともに,被害回復と被害防止のため,電話相談を実施します。